SA3’s diary

ハースストーン 闘技場(アリーナ)

なぜ闘技場をプレイするのか。

「勝ちを目指す上で、闘技場は自由度が高いゲームである」

まずは結論から入ります。僕が思うに、闘技場の魅力は自由度です。闘技場は押し付けられた3枚の中からしか選べないけれど、構築は全カードから好きなものを選べるから、構築のほうが自由じゃないか? と思われるかもしれません。でもそういう話ではないんです。どういう意味かという事を、理由も含めてつらつらと書いていきます。

 

・始めに

僕は中学と高校で将棋部に所属し、大学時代には麻雀にはまり、その後HSに出会いました。HSは旧神リリース直後の2016年4月に始め、最初の3か月ほどは構築を中心に、その後3か月ほどは構築と闘技場を半々に、その後はほぼ闘技場のみをプレイしています。それぞれ本気でやっていた時期は将棋6年、麻雀6年、構築3か月、闘技場3年です。これらのゲームを比較しつつ、闘技場とは何なのかを語りたいと思います。(構築に関してはプレイしていた時期が短すぎるので的外れな感想になっているかもしれません)

 

 ・各ゲームの特徴

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運の要素 ⇒ 少ないほど研究が進む

環境(ルール)の変化 ⇒ 少ないほど研究が進む

競技人口 ⇒ 多いほど研究が進む

プロ化 ⇒ プロ化しているほうが研究が進む

研究の進行度 「 将棋 > 麻雀 > 構築 > 闘技場 」

 

・研究が進むと自由度が小さくなる

研究が進むと、勝率の高い手段が確定し、自由度が小さくなります。ここでいう自由とは、勝つために最善を尽くす上での自由です。研究が進むほど、勝率を高めようとすると選択肢が限られていきます。(奇策の類が封じられいくため。)

①将棋

将棋は特にこれが顕著で、「将棋=暗記が必須なゲーム」です。(当然、暗記以外にも必要な要素はあります。)

②麻雀

麻雀は他の3つと違い4人対戦であるため、駆け引きが複雑です。そこを重視するのであれば、ポーカーのような心理戦を行うゲームとして捉えられるでしょう。ただ、僕は不確定な駆け引き部分を捨てる「先行即リーチ&後手ベタオリ」型の戦略を取っていたせいもあって、「麻雀=期待値計算のゲーム=暗記のゲーム」だと考えていました。

③構築

次にHSの構築です。僕はやるからには勝ちたいと考える人間で、しかもトッププレイヤーのリストを完全コピーするのが面白くなくて、少しいじってしまうタイプの人間でした。初心者の頃からこんな考えでいるとなかなか勝ちきれませんね。4月に初めて5月にはランク2まで登れましたがレジェンドにはなれず、6月もレジェンドにはなれませんでした。もうこのあたりで半分くらい心が折れています。(あまりにも脆い)僕にとっては、「構築はトッププレイヤーのデッキコピーが必須なゲーム」でした。もう少しじっくり取り組めば、違うものが見えたかもしれませんし、実力がついて自己流デッキでもレジェンドになれたかもしれません。ただ、その前に闘技場沼に沈んでしまいました。 

④闘技場

構築の資産稼ぎのために始めた闘技場でしたが、こっちも始めは勝てませんでした。2016年6~7月が平均4.9勝という記録が残っています。そこで闘技場の勝ち方を調べたのですが、びっくりするくらい出てきません。Light forgeにたどり着いてカードの強さを覚えましたが、デッキの組み方やプレイングの攻略情報はほとんど手に入りませんでした。仕方が無いので自分で考え始めたのですが、これが楽しくてずぶずぶとはまっていきました。今ならわかりますが、闘技場はランダム性がとても高いため、一概には言えないことが多すぎるんですね。ピックでもプレイ時のケアor切るといった選択でも、正解が確定していない場面がとても多いです。その場その場で考えるしかありませんが、平均9勝を達成するようになった今でもわからないことだらけです。反省のために負け試合やピック履歴を見返しても、何かを失敗したのか運が悪かっただけなのか判断しかねるケースばかりです。1試合単位で判断がつかないのであればデータを集めればいいのでは、と考えたいところですが、数試合後には全く別のデッキになってしまいます。この「正解のわからなさ」「開拓者魂を持ってジャングルの奥地を探索するような気分」こそが闘技場の最も大きな魅力であると感じます。(今期のようにジャングルの遭難者になると情報の多い構築がうらやましくなることもありますが。) また、闘技場では自分のデッキも相手のデッキも一期一会です。偶然に偶然を重ねた奇跡的な勝ち方や負け方に出会えます。この偶然性の高さも闘技場の大きな魅力です。偶然性の高さは飽きが来るのを防いでくれます。飽きずに積み重ねれば今まで気づかなかったことに気づく機会に恵まれ、より楽しくなっていきます。

 

・最近撮ったスクリーンショット

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コバルト・キュウケツキン

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ドラゴン環境で突然始まるメカメカ大作戦

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新しい生き方は、ショベルフィストでした

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とんでもないものを盗んでいきました

・終わりに

冒頭に書いた「勝ちを目指す上で、闘技場は自由度が高いゲームである」という文言の意味はわかってもらえたでしょうか。運の要素が高いため、開拓が進んでおらず、それゆえに様々な道が選べます。コピーデッキを握る日々に飽きてきた方、自力で道を切り開きたい方に特に相性がいいと思います。闘技場、本気で挑んでみるのも悪くないですよ。平均3勝すれば損はしない設定なので、まずは偶然の出会いを求めて遊びで潜るのも悪くないと思います。後はオススメなのが、本気で始めるにしても遊びで潜るにしても、戦績をメモすることです。数をこなすと少しずつ平均値が上がっていくのがわかるので、楽しくなってきます。

 

・おまけ(闘技場お役立ちサイト)

カードの強さを調べるならHSReplayHearth ArenaLight forgeなどが役立ちます。基本的な考え方を学ぶには佐藤九日堂さんのブログがおすすめです。Twitchに行けば闘技場配信もあります。(僕のお気に入りはういさんクロマメさん蜜柑色さんです。データ派・長考派な方が好みなんですね。たまに見たくなるのはアズモさん。センスを感じるプレイを見せてくれます。) 質問や相談であればせじゅさんのディスコードがおすすめです。闘技場ランカー達と気軽に会話できます。これらを駆使すれば平均5勝くらいまではスムーズに進めるはずです。僕も初心者の頃はLight forge信者でしたし、今はHSReplayにお世話になっています。数か月ごとに環境が一変するこのゲームでは、個人の力で全てを組み上げていくことは不可能ですからね。ただし、これらのデータに頼るだけでは限界があります。そこから先が前述した道なき道を進む探索になります。